代表挨拶

初めまして、東京大学農学部三年の髙田瑛仁です。

この度東大温泉サークルOKR(おける)の代表になりましたので、ご挨拶をさせていただきます。

このサークルは2015年に創設され、早くも新入生として6期を迎えようとしています。

自分たちの代(4期)になり、初めて全員が創設代を知らないメンバーとなりました。先輩方が残した「温泉をもっと好きになり、その魅力を広めていく」というサークル理念を継承することや、メンバー全員でその理念を共有することなどを今まで以上に大切にし、またサークルの理念や活動内容をこれからのおけるに合った形にどんどん変えていく必要があると感じています。この一年、私は今までのおけるの継承と、新たなおけるへの変革に努めていくつもりです。

さて、温泉といっても、温泉そのものを一括りに考えることはできません。温泉には、泉質や雰囲気、建物や浴槽の建築、立地や景色など様々な要素があり、どれに着目していくか、どういうものが好きかについては、本当に人それぞれだと思っています。私自身、おけるに入った当初は温泉について全く知識がなく、家族や友達と行ったことのある温泉しか知りませんでした。おけるに入り活動に参加していくにつれ、地元の人しか知らないような共同浴場や山奥にある湯治目的の温泉に興味を持ち、温泉の鄙びた雰囲気や、湯そのものの泉質といった要素に注目するようになりました。温泉について深掘りしていくと様々な魅力が見えてきます。自分が温泉のどこに注目するかを考え、また、それを温泉好きの輪で共有していくと、温泉に対する色々な見方を知ることができます。

また、「温泉×〇〇」で温泉を考えることも良いでしょう。例えば、「温泉×旅行」というテーマで考えてみます。私はもともと高校時代には海外旅行に非常に興味がありましたが、おけるに入り、温泉が日本各地に存在すること、また、それぞれの温泉が立地や地域文化で非常に興味深い個性を持っていることを知り、日本各地の温泉に訪問したいと思うようになりました。この体験で、「温泉と旅行」を絡めることで旅行を考えるときの視野が広がったように感じます。また、「鳴子ワカモノ湯治」という企画では、「温泉×地域活性化」といった視点から活動が行われています。このように、「温泉×〇〇」で考えると、温泉について広い視野を持つことができるようになり、温泉への興味・関心がどんどん広がります。

このように、温泉は非常に奥深いものです。そのため、温泉はずっと追いかけても終わりがなく、一生の趣味になること間違いありません。ただ、温泉に興味を持つ人は多い一方で、人気がある温泉地に人々が集中し、多くの温泉が経営や後継者の点などでかなり厳しい状態です。そこで、おけるは日本各地の多くの温泉に訪問し、またその経験をサークル内、また執筆活動で発信しており、さらに、「温泉×〇〇」をテーマとした企画を運営していています。多くの人が、「自分も温泉に行ってみよう、自分も温泉について深掘りしてみよう」と行動を起こすための起爆剤になれるように、おけるは活動しています。これは温泉文化を振興するにあたり非常に重要なことだと思います。

私自身、この一年でサークル活動は引退となってしまいます。自分自身が温泉により真剣に向き合い、より温泉にのめり込んでいきたいと考えています。おけるでの三年間だけ温泉に向き合うというのではもったいないと感じます。多くの人が温泉を一生の趣味とし、のめり込んでいくことが重要だと考えます。自分も温泉を一生の趣味としていけるよう、この一年間活動していきます。よろしくお願いいたします。